エジプト カイロ地下鉄公団向け3号線電車 (Al Thawra Line)
製造元 | 近畿車輛株式会社 |
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仕向け先 | カイロ地下鉄公団 |
運用路線 | カイロ地下鉄3号線 (Al Thawra Line) |
製品名 | EMU |
受注/納入/船積年 | 2008年3月受注 2010年11月船積 |
営業運転開始/投入 | 2012年2月営業運転開始 |
エジプトの首都カイロでは、都市部への人口流入に伴う慢性的な交通渋滞が深刻な社会問題を引き起こしており、大量輸送公共交通機関の整備が急務となっています。
現在運行されているカイロ地下鉄1号線、2号線は、世界でも有数の輸送人員(250万人/日)を誇り、新たな地下鉄3号線、すなわちAl Thawra Line(2011年の民主革命にちなんで命名)をカイロ地下鉄公団(NAT)は計画しました。このプロジェクトで、近畿車輛が車両の製造を担当しています。エジプトにおいて、過去50年に亘り1,500両を超える車両納入実績があり、信頼性と技術が高く評価されています。
第一期では、約4.3キロの区間の営業が開始されました。今後第二期から第四期にかけ順次延伸計画があり、カイロ国際空港からナイル川を横切る約34キロが建設されます。この結果、空港と都市中心部を直結するカイロ地下鉄網が整備され、快適な都市移動手段となります。この車両は、カイロ地下鉄で初めて客室エアコンを装備したもので、乗客サービスの向上を図っています。
第1フェーズ9編成72両は日本で製造を行いましたが、第2フェーズ以降(7編成56両)は現地車両メーカーであるセマフ社で生産が行われ、関係者一同、この協力に当たっています。