米国　NICTD向け通勤用電車

NICTD　(北インディアナ旅客輸送公社)はアメリカ第3の都市であるシカゴとインディアナ州のミシガン湖南岸地区を結ぶ路線(South Shore Line)を運営しており、その輸送力増強のため、日本車輌製造(株)は1982年以来、一階建ての電車を納入してきた。
今回の電車は北東イリノイ地域鉄道公社（METRA）向けギャラリータイプ2階建て電車をベースとして、中央客室出入り台をハイプラットフォームに対応し、妻部にロープラットフォーム対応の出入り台を設置するなどNICTD向け仕様を盛り込んだ新形式車両である。運用されるCSS&SB鉄道は、イリノイ州シカゴ市ダウンタウンのランドルフ駅から、ミシガン湖の南岸に沿って、リゾート地区の中心ミシガンシティー市を通り、さらにサウスベンド市まで、全長約150kmに及ぶ標準軌の鉄道で、米国では数少ない直流1500Vのカテナリー方式を採用している。