台湾鉄路管理局向け 振子式特急電車

製造元 株式会社日立製作所
仕向け先 台湾鉄路管理局
運用路線 台北(樹林)(台湾西郊)と花蓮(東部幹線)の間
製品名 振り子式特急電車
受注/納入/船積年 2006年12月から納入開始
営業運転開始/投入 2007年5月営業投入

丸紅(株)と(株)日立製作所が受注した台湾鉄路管理局(TRA)向け振子式特急電車。台北西郊の樹林と東部幹線の花蓮間で営業最高速度130km/hでの本格的な営業運転を行なっている。
TRAの路線は狭軌(1067 mm)であり、東部幹線はカーブが多いため、曲線区間を高速で走行できる日本の振子式車両が採用された。振子機構は「コロ式自然振子」であり、曲線通過時に車体に生じる遠心力を積極的に利用する方式で、振子アクチュエータには空気圧シリンダを用いており、最大振子角は±5°。振子制御は「予見制御方式」であり、これは、路線上のカーブの形状および位置データと地点検知機能により認識する車両の走行位置とを照合して、車体の振子動作に遅れをなくするようにする方式。この振子制御システムによって乗客の乗心地を損なわずに、曲線の通過速度を従来よりも25~30 km/h向上している。
なお、本振子電車の愛称は、花蓮近郊の景勝地「太魯閣(タロコ)渓谷」にちなんで「太魯閣号」と名付けられた。



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